子供に子供のままで居て欲しいと願う母親
私の母は化粧をしない。
それは私が子供の頃からで、普段からしないため授業参観などでたまに化粧をする機会があると白塗りお化けになるくらい化粧が下手だ。
化粧水や乳液をつけたあと下地を塗らずにそのままファンデーションどかーん。
たまに乳液すら塗らずにファンデーションどかーん!
あの、顔こなこなしてますよ。ヨレてますよ。
そのくせ口紅は赤かったりして、バランスー!って言いながらブリッジしたくなる。
ちなみに母の化粧は「ファンデーション」と「口紅」で完結している。
そこに気が向いたら眉毛とチークが加わる。以上。
いや以上じゃないよ……
服も、買うくせに着回せないものや柄がいかにも年配向けのものばかり。
ユニクロでいいものあるよと言っても「でも」「だって」と言い訳をされ、ミセスの中のミセス的な服を買う。
幾何学模様極まれりだよ。なんだよその柄……
値段なんてユニクロの5倍くらいするし
そんな母親だったので、私は所謂「おしゃれ」の知識が全くないまま成長してしまった。
今考えると、母は私が「女性」というものになることを嫌がっていたように思える。
もっと言うと、タイトルの通り、「子供のままで居て欲しい」という思い。
ビューラーやマスカラを使おうものなら目に悪いから止めなさいと言われる。
なにが目に悪いんだろう。別に眼球に塗りたくるわけじゃないのに。
そんなわけで世間一般のお嬢様がたがファッションに敏感な時代に私は地元のスーパーでお徳用の服を極稀に買ってもらうくらいだった。
服も下着もほとんど買ってもらえなかったよ!メイク道具なんてもってのほか!
私の初めてのマスカラ体験はコンビニで買った青マスカラ。
お小遣いで女子学生向けの雑誌を買い(確かセブンティーン)そこで流行のメイクとして載っていたので、よし!とチャレンジ(勿論母にバレないように)
友達の反応「………青いね」
うん!!!!
その時は微妙すぎる空気を察知しさすがに一瞬へこんだけど(一瞬で済んだのは馬鹿だったから)今考えたら至極まっとうな反応だよね!!!
だってファンデーションもビューラーもやってないで服なんてパジャマ代わりのスウェットみたいなの着て下にはミセス用の母親の黒いスラックス履いてまつげだけなんでか青いんだもんね!!!おかしいよね!!!!!!くっころ!!!!!!
あの時の自分を思い出すとほんと苦しい。
殴りたいとか以前によく頑張った、もう休めッ……っていう心境。
やっぱりね、学校で教えるまでではないけど母親はある程度子供に化粧を教えるべきだよ……ファッションにちょっとでもいいから興味をもたせるべきだよ……それで興味を持たない子はそういう子なのでそれは個性として受け入れようよ。
だってドライヤーを正面から当ててたから髪の毛なんていつもボンバーヘッドだったし
髪の毛伸ばすと母親が嫌がるから(これも女性になることへの恐怖かなと思うけど)いつも短くしなきゃいけなかったし
確かに私ももっと自分で色々調べるべきではあった。
でもゲームでもさ、最初にやくそうを持っているのとガチで何も持って無くて城の外に放り出されたとしてさ、やっぱり違うよね!?
そんな感じで学生時代はくっっっっっっそダサいまま終わりました。
勿論彼氏もできない。なんでだよと思ったけどそりゃできねーよ鏡見ろよ(色んな意味で)
下地を塗るとかアイライン・ビューラーをやること、髪の毛を梳くとか服の組み合わせを考えるとか、少しでもましになったのは成人して更に数年たった頃。全部独学。トライアンドエラー。
今でもメイクやファッションは勉強中だけど、レベルが1もなくてずっとスライムすら倒せなかった学生時代を思うと貴重な10代……って落涙する。
そんな私でも結婚できたので人生なんとかなる。
まあ離婚しましたけどね!!!ハハッ
(顔が原因で離婚されたわけじゃないのが救い)
そして化粧がマシになってから人並みにモテ出したから、まじくっころ……学生服デートしたかった……
なんだろうね、この母親の娘には「女性」として成長してほしくないっていう思いは。
うちの母親が病院に通っていないだけでメンヘラなのはみんなの共通認識なんだけど(ガチで母親抜きで親族会議開かれたから相当アレ)
これもアダルトチルドレンの一種なのかな
というか本当にメンヘラの人って自分の病気を認めなくて病院行かないって本当だから……
私はまだ病院に行ってるメンヘラなのでこわくないよーほんとだよー
ちょっと話逸れるけど薬飲まないで「苦しいよ―しにたいよーでも精神科行きたくないし減薬(もしくは断薬)してるし私は正常ですーうがー」って言って他の人に当たり散らしている人はアホだと思うので早いところゆっくり休もうね